焼き鳥屋さんで「レバー」と「ハツ」を見かけると、どちらも内臓肉なので似たものに感じるかもしれません。でも、実はこの2つ、食感も味わいもかなり違うんです。名前は知っていても、どこが違うのかまでは意外と知られていないですよね。
レバーは肝臓、ハツは心臓。まず部位が違うため、栄養の特徴やカロリー、向いている料理にも差があります。この記事では、レバーとハツの違いを比べながら、おいしく食べるための下処理や調理のコツまで紹介します。
レバーとハツの違いは?まずは部位と特徴を整理
レバーは鶏や豚などの肝臓
レバーとは、鶏や豚、牛などの肝臓のことです。食べものから取り込んだ栄養素を体内で処理する器官で、鉄やビタミン類を含む食材として知られています。
見た目は赤黒く、やわらかくて水分が多いのが特徴です。独特の風味があり、加熱しすぎるとパサつきやすい一方、火入れがうまくいくと、ねっとりとした濃厚な口当たりを楽しめます。
ハツは心臓で、別名「こころ」とも呼ばれる
ハツは心臓の部分です。焼き鳥では「こころ」と呼ばれることもあり、レバーと一緒に「きも」として販売されている場合もあります。ただし、同じ袋に入っていても部位は別物なんです。
レバーよりも赤みが明るく、弾力のある肉質です。コリッとした歯ごたえがあり、噛むほどにうま味が出てくるため、内臓肉のクセが苦手な人でも比較的食べやすいかもしれません。
違いを一覧で比べると?
| 項目 | レバー | ハツ |
|---|---|---|
| 部位 | 肝臓 | 心臓 |
| 食感 | やわらかく、ねっとり | 弾力があり、コリコリ |
| 味 | 濃厚で独特の風味 | 淡白ながらうま味がある |
| 代表的な料理 | 甘辛煮、レバニラ | 焼き鳥、炒め物 |
つまり、濃厚な味わいを楽しみたいならレバー、肉らしい歯ごたえを楽しみたいならハツが向いています。どちらが優れているというより、好みや料理との相性で選ぶ食材だと考えると分かりやすいですよ。
栄養とカロリーを比較!レバーとハツは何が違う?
レバーは鉄やビタミン類が豊富
レバーの大きな特徴は、鉄やビタミンA、ビタミンB群などを含んでいることです。特に鉄を多く含む食材として知られており、食生活で鉄が不足しがちな人から注目されることもあります。
また、ビタミンB2やビタミンB12なども含まれます。エネルギーをつくる働きや、赤血球に関わる栄養素として知られていますが、レバーだけで栄養を補おうとするのではなく、野菜や主食と組み合わせることが大切です。
ハツはたんぱく質を含み、脂質もやや多め
ハツは筋肉でできた部位なので、たんぱく質を含んでいます。レバーほど強いクセがなく、焼き物や炒め物に使いやすいのが魅力です。
一方で、部位や皮、周囲の脂を含むかどうかによって、脂質やカロリーは変わります。鶏ハツは比較的食べやすい量に切り分けられますが、脂の部分を多く残せば、そのぶんカロリーも上がりやすくなります。
カロリーは調理法と種類で変わる
レバーとハツのカロリーを単純に比べるときは注意が必要です。鶏・豚・牛のどれか、そして生の状態か加熱後か、さらに油やたれを使うかで数値が大きく変わるからです。
一般的には、鶏レバーは比較的低カロリーな部類に入り、鶏ハツは脂を含むためレバーより高めになりやすい傾向があります。ただし、甘辛いたれや炒め油を加えれば、料理全体のカロリーは変わります。
栄養目的でレバーを食べる場合も、たくさん食べればよいわけではありません。ビタミンAなどは過剰摂取に注意が必要とされているため、少量を料理に取り入れ、頻度や量のバランスを考えるのがおすすめです。
味と食感を徹底比較!苦手な人にもおすすめなのは?
レバーは濃厚で、なめらかな食感
レバーを口に入れると、まず感じるのは濃厚さです。舌の上でほどけるようなやわらかさがあり、鉄分を思わせる風味や、独特のコクがあります。
このクセが好きな人にはたまらない一方、苦手な人には香りが気になりやすい部位でもあります。血のかたまりや水分が残っていると風味が強くなりやすいため、下処理が味を左右するんです。
ハツはコリコリして、クセが控えめ
ハツはレバーとは対照的に、弾力のある食感が魅力です。表面を香ばしく焼くと、外側は軽く歯切れがよく、中はむっちり。噛むほどに肉のうま味が広がります。
味わいは比較的淡白で、塩、こしょう、しょうゆ、にんにくなど、さまざまな味つけと合わせやすいタイプです。内臓肉に挑戦したいけれどクセが心配、という人は、まずハツから試すのもよいと思います。
部位に合う味つけを選ぶ
レバーには、しょうゆや砂糖、みそなど、コクのある味つけがよく合います。しょうがやにんにくを加えると風味がまとまり、甘辛煮やレバニラにすると食べやすくなります。
ハツは塩焼きだけでも十分おいしく、ねぎ塩、黒こしょう、ポン酢なども相性がよいです。濃い味で隠すより、素材のうま味を生かす味つけのほうが、食感を楽しみやすいかもしれません。
レバーとハツのおいしい食べ方!下処理から加熱まで
まずは部位を分けて洗う
レバーとハツが一緒に売られている場合は、最初に分けます。ハツには白い脂や血管がついていることがあるので、取り除いて縦に開き、内部に残った血を洗い流しましょう。
レバーは食べやすい大きさに切り、血のかたまりや筋があれば取り除きます。水を替えながらやさしく洗い、キッチンペーパーで水分を押さえるだけでも、仕上がりは変わります。
牛乳や水に浸してクセを整える
レバーの風味が気になる場合は、牛乳や水にしばらく浸す方法があります。目安は10〜20分ほど。浸したあとは、表面を軽く洗って水分をしっかり拭き取ります。
ただし、長時間浸せば必ずおいしくなるわけではありません。水っぽくなったり、レバーらしいコクまで薄れたりすることもあるため、まずは短時間から試すのが無難です。
中心まで十分に加熱する
レバーもハツも、鮮度だけで生食できる食材ではありません。食中毒を防ぐため、中心部までしっかり火を通してください。表面だけを焼いて終わりにせず、厚みのある部分を切って中の状態を確認すると安心です。
レバーは加熱しすぎると固くなりやすいので、弱めの中火で火を通し、最後にたれを絡めると扱いやすくなります。ハツは厚みをそろえて切ると、焼きムラを抑えられます。
おすすめは、レバーなら甘辛煮やレバニラ、ハツなら塩焼きやにんにく炒めです。最初から両方を同じ料理に使うのもよいですが、食感の違いを楽しむなら、別々に調理するのもおすすめですよ。
レバーとハツに関するよくある質問
Q1. レバーとハツは同じものですか?
いいえ、違う部位です。レバーは肝臓、ハツは心臓を指します。商品によっては両方を合わせて「きも」と表示していることがありますが、味や食感は別々に考えると分かりやすいでしょう。
Q2. レバーとハツはどちらが食べやすいですか?
クセの少なさや歯ごたえを重視するなら、ハツのほうが食べやすいと感じる人が多いかもしれません。一方、濃厚な味わいやなめらかな食感が好きなら、レバーが向いています。
レバーが苦手な場合は、しょうがやにんにくを使った甘辛煮から始める方法があります。ハツは塩とこしょうで焼くだけでも試しやすいですよ。
Q3. レバーは毎日食べても大丈夫ですか?
レバーは栄養を含む食材ですが、毎日たくさん食べることをすすめるものではありません。特定の栄養素を過剰に摂る可能性もあるため、少量をたまに取り入れ、肉や魚、豆類、野菜などと組み合わせて食べるのが基本です。
体調や食事制限が気になる場合は、自己判断で量を増やさず、必要に応じて医療機関などへ相談してください。
レバーは肝臓で、濃厚かつやわらかな味わい。ハツは心臓で、コリコリした弾力と食べやすい風味が魅力です。 栄養やカロリーは種類、脂の量、調理法によって変わるため、数字だけでなく食べ方まで含めて考えるのがポイント。
まずはハツの塩焼き、レバーの甘辛煮など、部位に合う定番料理から試してみてはいかがでしょうか。
